「my詩の日めくり 二〇十五年十月一日ー三十一日」とよよん

By   2015-11-30

もくじ。

二〇十五年十月一日 「秋」

みなさんそろそろ私が「新発売」シール好きなことにお気づきだろうか。
キャラメルロールケーキ。甘さなど味が濃くなると、秋が来た感じがする。まだしつこく半袖を続けているけれど。

二〇十五年十月二日 「前世の記憶」

とよよんさんが剣を握ると
前世の記憶が呼び起こされます
http://shindanmaker.com/566860

目玉を繋げて作られた、前世が見えるという剣に触れる。焚きしめたブクールと読経が時空を捻じ曲げる。麝香(ジャコウ)を纏い砂漠の王子を誘惑する舞姫が映る。手に取って嗚咽をこらえる私は、その眼のひとつだ。

二〇十五年十月三日 「フクシマ」

体温がなくなり
白骨化する街を漂い
空に溶けた私は
孵るはずのない卵を抱いて
黄泉より還れ還れと願う
透明な漆黒の記憶は
街のものでもあり
私のものでもある

ただ
人間のために生まれた
でも
私が抱くと
冷たくなってゆく
温かい動くものたち

亡骸を抱いて
死ぬことも
生きることもできず
赦されもせず
遠巻きに
目を逸らされている

鳥かごを破ろうとして
敗れた羽根は

見えないけれど
見つめていたら
心に翼が生えた

夜に溶け
胸に抱く
鳥葬にした
頭蓋

温めていたら
いつか孵(かえ)るかも
しれないもの

俯(うつむ)いている
クリスマスローズが
おもてをあげるように

二〇十五年十月四日 「なんちゅうことざましょ。」

金星は優しく見下ろしている、火星には涙が流れている。

空の矢印と、反対の方向に走った。

二〇十五年十月五日 「未来のデザイン」

 ips細胞から卵子や精子を作る技術というのは遠い未来の話ではないようだし、倫理的な意味からも技術面からも議論や注目が必要だと思う。今回は女性の同性カップルという視点からのデザインだけれども、男性同士だったらどうかとか、異性同士でも不妊治療のひとつの方法になりうるのではないかと思うので、そういった方法で子供が産まれたとして、普通の生殖で産まれた子供と全く違いがないのか、それとも障害的なものや代を重ねたときに何か起こってくるのではないかとか、そのように産まれた子供が差別や偏見に晒されるのではないかということなど、考えることがたくさんありすぎるので、そういう考えのきっかけを与えてもらえたことは人類にとってありがたいことだと思う。

二〇十五年十月六日 「ホットケーキ」

ホットケーキミックスの規定の分量の牛乳を2倍にすると、パンケーキになるよ( ^ω^ ) 甘さもちょうどよくなるし #まめちしき

二〇十五年十月七日 「金木犀(キンモクセイ)」

昨日やっと撮れた今年のキンモクセイ。たくさん咲いていたけど咲き始めの頃より、心なしか香りが薄くなった気がするのは、鼻が慣れてしまったのかな。

    +

橙色(だいだいいろ)の絨毯じゅうたん、踏まないように。
お友達といっしょに、きれいなものを集めた。
小瓶にお水と、お日様のかけら。

すると水は輝き、
太陽の香りのするコロンになった。

そうしてそれを、どこにつけようか悩む。
家に帰ったら気づかれるかな、なんて、
ちょっとどぎまぎ。

    × ×

木陰で、犀(サイ)がじっとしている。

明け方の空では金星と木星が、

私と一緒に太陽の周りを巡る。

   + + +

金木犀(キンモクセイ)には
 あの日の太陽と

秘密の鍵を
 隠してある

秋になり
 香りが漂うと

思い出も花開いて
 眩(まぶし)かった私に会える

二〇十五年十月八日 「ロボット」

 カレル・チャペックの「ロボット」を読んだ。人造人間「ロボット」を工場で大量生産し、結局、彼らの革命で人間は滅びていくのだが、「ロボット」は感情を持たない設定なのでクローンなどに直接結びつかないかもしれないとも思う。ただ、人間の持つロボットに対する恐怖のような感情や、ロボットの寿命が20年という具体的な期間はリアルに迫ってくる。戯曲なので展開が詩的で面白い。

二〇十五年十月九日 「距離感」

 昨日は金星と、今日は木星とランデブーなんて聞かされても気にしない。一番近くにいるのは私だもの。

二〇十五年十月十日 「花束」

いつでもあらん限りの愛を
あなたに捧げ続けている

手は繋がない
心を縛らない
ただ花を
いつもあなたに
私の心は
いつも隣に

たとえ今
さよならが来ても

花束はちゃんと用意してある

二〇十五年十月十一日 「月を食べる」

月を食べたことある?
ミモザの砂糖漬けの味がするの

大丈夫よ
またすぐに丸くなるの

二〇十五年十月十二日 「シュウメイギク」

 秋明菊(シュウメイギク)はクリスマスローズと同じキンポウゲ科。うつむいて咲く。あの世に咲いているような美しさということで「秋冥菊」とも。

二〇十五年十月十三日 「恩恵」

 もしも月がなかったら、地球は砂漠の星で、ネズミのような生物しかいない星だったであろうという映像を見たことがある。今、自分がここにいることや、そばにいる人達との関係の千載一遇さ。

 はさぶさ2の目指す惑星は「リュウグウ」と名付けられた。宇宙の海に沈むオアシス。私たちの夢や未来も乗せて飛ぶ。

二〇十五年十月十四日 「とつぜんぜつと」

突然メカ呼ぶよ仮面Z
(とつぜんめかよぶよかめんぜつと)

突然買うよ!朝刊Z!!
(とつぜんかうよちようかんぜつと)

突然蹴り!ビリケンZ
(とつぜんけりびりけんぜつと)

突然か、蜜柑Z!
(とつぜんかみかんぜつと)

《柑橘戦隊!出動だZ!!》

突然歓喜!金柑(キンカン)Z
(とつぜんかんききんかんぜつと)

突然かよ、伊予柑(いよかん)Z
(とつぜんかよいよかんぜつと)

突然過密な夏みかんZ
(とつぜんかみつななつみかんぜつと)

突然簡保にポンカンZ
(とつぜんかんぽにぽんかんぜつと)

突然漏れたレモンZ
(とつぜんもれたれもんぜつと)

《お母ん最強!》

突然か!? 悪寒Z
(とつぜんかおかんぜつと)

突然か、お怒りかい?おかんZ
(とつぜんかおいかりかいおかんぜつと)

二〇十五年十月十五日 「星と君」

星降る夜に 会った君

 君のことばかり 考えていたら

僕は 気づいてしまったんだ

 僕らのこの星は

君が作った ボールのひとつなんだって

 君こそ

宇宙なんだって

二〇十五年十月十六日 「曙(あけぼの)」

 今朝も、東の空に金星と木星を見た。だいたい毎日同じあたりに見えるので、一緒に太陽の周りを公転している仲間なんだなあと感じた。火星もうっすら見たことがあるので、あと見えそうなのは土星と水星。どこにあるのかな。

二〇十五年十月十七日 「くすぐる」

  朝もやに溶けこむ きつね色の香り

ショーケースから漂う 冷えた甘さ

  どちらも

同じくすぐり方をしてくる

二〇十五年十月十八日 「ともに在るとは」

 ギャラリー龍屋に行った。足立明里さんの個展。「ともに在るとは」というテーマの作品はいくつかあり、なかでもライオンの雌雄が一枚ずつのパネルに分けられている作品に静かな迫力があった。同じパネルに二頭が描かれるのではなく、それぞれに分けられて個々が独立しているありよう、その上での並んですぐそばで「ともに在る」という決意のようなものが伝わってきた。ぜひ二枚一緒で、これからもいてほしいと思ったり。パネルの横側まで色付けや模様がされており、壁に溶け込んでいるようだった。

 ギャラリーの飼い犬が「白玉だんご」という名前で、体がすごく白くて、顔にちょこっとぶちがあって愛くるしかった。近づくとお腹を見せてゴロンとして、片手をちょいちょいとふって挨拶してくれたので、肉球タッチさせてもらった。

二〇十五年十月十九日 「星に願いを」

 今朝、流れ星を見た。明るい物体が動くのでUFOかとじっと見ていたら、まっすぐ移動してスッと消えたので流れ星だったと思う。正体をつかもうと凝視していたので、もちろん願い事どころではなかった。きっと次は準備万端で臨むはずなので、願い事ができるはず。流れ星を見て思い出した去年。流星群の接近時に夜中、長時間観察していて、二個くらい見えた。

二〇十五年十月二十日 「しつこく半袖」

 それで半袖については、今のところは早朝は半袖Tシャツの上にウィンドブレーカーで出掛け、日中は半袖で過ごし、日が落ちるとさすがにぎょっとされるので上着を羽織り、本当の私を隠している。結果として皮膚を鍛えているようで、家族はひと通り最近風邪をひいたが、私は無事。

二〇十五年十月二十一日 「半月」

 半分あればいいよね、月がきれいです。

二〇十五年十月二十ニ日 「鶏の手羽元」

 ホンビノス貝とキンメのアラで寄せ鍋。風邪予防にキノコをたっぷり。出汁の隠し味に手羽元入れて。おでんに入れると美味しいと知ってから、最近何にでも入れてしまう。 冷凍庫にコーナーもできた。

二〇十五年十月二十三日 「生まれたよ」

心の芯から
真実も愛も
生まれたよ

嫉妬や憎しみが
生まれてきた
同じところから

二〇十五年十月二十四日 「朝の光景」

 朝、黒いプードルを散歩させる作業服の男の人と、通学途中のセーラー服の女の子がいて、だいたい同じ場所で見かけていたんだけど、黙って歩いていたから、3、4回見てやっと親子だって気づいた。女子のセーラー服期間って短いし、無言でも父と娘が一緒の時間を毎日過ごすって素敵。幸せな光景。

二〇十五年十月二十五日 「月が綺麗ですね」

 月と金星があまりにも近いので、見上げて嫉妬していた。隣の人に「月が綺麗ですね。そしてあなたは月よりずっと美しい」と言われたけれどピンとこない。私が欲しいのは月なのだから。

二〇十五年十月二十六日 「栗名月」

 先月の十五夜、「中秋の名月」は「芋名月」、次の十三夜、今日の「後の月」は「栗名月」。「栗名月」と聞くと月が栗の形に見えてくるから不思議。 中秋の名月のときに「芋名月」というお菓子があったので今日は「栗名月」があるのかなと思ってのぞいた和菓子屋さん。栗きんとん、栗もなか、栗羊羹はあったけど「栗名月」はなくて、ハロウィンにちなんだ、かぼちゃ餡のかぼちゃの形のお饅頭があった。

「中秋の名月」を見たら「後の月」も見ないと「片月見」になり縁起が悪いという言い伝え、十五夜の次は一緒に十三夜を必ず見ようね、また来てほしいという、吉原の遊女が起源かもしれないという話を知った。次の十五夜じゃなくて、十三夜というところに、たったあと二日が待てないのという艶っぽさ。

二〇十五年十月二十七日 「富有(ふゆう)柿」

 霜が降りはじめると、柿が甘く美味しくなるね。

二〇十五年十月二十八日 「あの路(みち)」

 近くの小学校の秋の読書期間の読み聞かせボランティア、数えたら今年で9年目だった。今回は5年生のクラスなので「あの路」を読もう。山本けんぞうさんの文章、いせひでこさんの絵。三本足の犬と少年の出会いと別れのお話。「あの路」は、高学年によく読むお気に入り。こういう作品は自分とかけ離れていて、本という媒体によってまるで違う境遇を体験させてくれる良い例だと思う。

二〇十五年十月二十九日 「衣替え」

今日から日中も長袖にした。
風が冷たくなったから、

ずっと半袖を続けていたら、発熱するようになった。寒いところへ行くと手がぽかぽか温まりはじめる。

二〇十五年十月三十日 「詩人の秘密」

「いつも何を食べているの?」と訊かれたので、「よくたまごかけごはんなんか食べてるよ」と答えると、「えっ、霞を食べて朝露をすすり生きてるんじゃないの?」と驚かれる。

「いつもどこを見つめているの?」と訊かれたので、空に浮かぶ雲を指さすと、「えっ、哀しみの深淵とか、つき刺された心臓の内奥とかじゃないの?」と言われる。あなたのほうがずっと、詩人らしい。

「いつも何を読んでいるの?」と訊かれたので、「骨董のような古い詩集をクンクンしながら読むと恍惚としてしまうよね。」と答えると、あなたは静かになった。

二〇十五年十月三十一日 「ふわほか」

ステーションのハロウィンは
ココロもカラダも
無重力
ハートはもちろん
無重力でしょ

しっかりキャッチしないと
甘い気持ちは
お菓子と一緒に
ふわりふわり
どこかへ行っちゃうんだから

【勇気を出してカミングアウト】たまごかけご飯、しょうゆ味なんだけれど、少しポン酢と塩と昆布茶とあらびきコショウと七味唐辛子とサンショウ粉を入れるのが好き。

昨日、体のほかほか機能を発見したので、中を半袖に戻したけど意外に平気。手袋もいらないくらい。でもやっぱりコーンスープを持っていたりする。

 

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